昨日はTKC埼玉西支部の生涯研修開校式および松下政経塾 塾頭件研修局長である金子一也先生のご講演がありました。お題目は「松下幸之助の経営理念と人材育成」ということでお話されました。

今回は私が司会を務めさせていただき、金子先生とも名刺交換等ご挨拶することができました。普段はあまり、セミナー、講演等お引き受けすることは少ないとのことで、今回TKCの生涯研修にお越しいただくことができ、ラッキーだったと思います。とても気さくな方で、1時間半という時間があっという間に終わったといった感じでした。

経営とは、端的に言うと

・経営理念(Vision)をもつこと
・実現する人づくり

のふたつだと教えていただきました。

経営理念とは?

・趣意書(根本の考え方)
・社是(あるべき社会)
・社訓(あるべき人材)
・信条(行動指針)

で成り立っているとのこと。何のために、何をするか、それを明文化し、それを従業員と共有することが大切だとおっしゃられていました。経営理念を示すことがリーダーの役目であると教えてくれました。

私も税理士として一人の経営者であり、事務所経営においてはこの経営理念をしっかりと持ち、職員たちと共有することが何よりも大切なのだと身に染みて感じました。今思えば私も事務所内での経営理念なるものを明文化してはおらず、そういった向かうべき方向性をきちんと文章にして、みんなで共有するということが大切なのだと思いました。自分自身の中ではいろいろと考えるところはありましたが、きちんと整理されていないのでこれからやろう!と思いました。

自分はこの事務所のリーダーなのだと。
そして、金子先生がおっしゃる人間力=人徳+熱意 を持って経営していきたいと思いました。人間力のある人が経営者になるべきとのことです。

従業員としていい人とは?というテーマでもお話いただきました。ここはとても関心深いところでしたが、四つの条件を持っている人がいい、とおっしゃっていました。四つの条件とは
・運
・愛敬―人間的魅力のある人
・勉強することを頑張れる
・説得力のある人

とのことでした。愛敬といってもHospitalityの笑顔とは違うんだと。そうですよね、その人の内面から出る愛敬だと思うのですが、これを習得するにはどうすればいいのか、難しいところですよね。でもそんな魅力的な人がいいのだとおっしゃられておりました。

リーダーとしてはやはり、人を育てるということもとても大切なことだと思いました。部下の悪いところも良くするくらいしないとだめだと、人の悪口を言わない、悪口をすべて長所に転じるくらいのことをやらなければならないのです。考え方を変えて短所を長所にする、そこはリーダーのものの考え方が大きく影響するところだということです。

そしてとても大切なものは、「素直さ」だということです。すべてを受け入れ、すべてを活かすことが大切だと。松下幸之助さんのお言葉に
「景気良し、不景気なお良し」とのお言葉があるそうで、全ては自分のものの見方、考え方だと、先を見通す先見力がひつようだということです。
とても心に響いた言葉が
「素直」に宇宙根源の力をいただくよう、根源の社で祈っている。素直になれば、どんな時、どんなもの、どんな人にも良いところを見つけ出すことができる、というところです。
「素直」であること、がとても大切なことなんだなと思いました。

また、勉強することを頑張れる、というところは「自修自得」というお言葉でご説明されました。自分でやって自分で習うということだと思うのですが、素直な心で衆知を集め、自習自得で事の本質を極め、日に新たな生成発展の道を求めよう! と塾訓には書いてあります。
また、「自主自立」ということもおっしゃられておりました。一人の社員だが一人の商人として働く。言われてからするのではなく自分で見つける。他を頼り、人をあてにしていては事は進まない。自らの力で、自らの足で歩いてこそ、他の共鳴も得られ、知恵も力も集まって良き成果がもたらされる、と五誓に書いてあります。

最終的には経営理念がわかっている社員を育てること、それが最終的な目的だがやはりどんだけがんばっても3割くらいかなとおっしゃられていました。
今日、お話された重要なところを取り留めもなく書いてまいりましたが、私の中では今日のご講演の内容がとても大きく残っております。今後の事務所経営の中でこのことを頭においてやっていきたいと思いました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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