メール CONTACT
TEL TEL
LINE LINE
事業承継コンサルタントの選び方とは?成功への鍵と信頼できる見極め方 | 千葉かつこ税理士事務所
電話番号 0493-53-4662

営業時間|8:30〜17:30 土日祝休

メール お問い合わせ
閉じる
  • 会計について

事業承継コンサルタントの選び方とは?成功への鍵と信頼できる見極め方

事業承継コンサルタントの選び方とは?成功への鍵と信頼できる見極め方

事業承継は、経営者にとって自社の未来を左右する極めて重要な決断であり、そのプロセスは複雑かつ多岐にわたるため、多くの経営者が専門家のサポートを必要としています。
長年培ってきた事業を次世代へと円滑に引き継ぎ、さらなる発展を目指すためには、客観的な視点と高度な専門知識、そして関係者間の調整能力を持つ専門家の存在が不可欠となる場面が多くあります。
自社だけで抱え込まず、信頼できるパートナーを見つけることが、事業承継を成功へと導く確かな一歩となるでしょう。

事業承継コンサルタントを頼るべき理由

客観的な視点と専門知識を得られる

事業承継においては、経営者自身の主観や感情、あるいは長年の慣習が判断を鈍らせてしまうことがあります。
事業承継コンサルタントは、第三者としての客観的な視点から企業の現状を冷静に分析し、財務、税務、法務、組織、M&A戦略といった多岐にわたる専門知識を駆使して、経営者が気づきにくい課題やリスクを的確に指摘してくれます。
これにより、感情論に左右されることなく、データに基づいた合理的な意思決定が可能となります。

円滑な関係者間の調整をサポートしてくれる

事業承継は、経営者、後継者候補、従業員、株主、金融機関など、多くの関係者の利害が絡み合います。
親族内承継における家族間の調整、従業員承継における後継者育成、M&Aにおける相手企業との交渉など、それぞれの立場や思惑が異なるため、円滑な合意形成は容易ではありません。
コンサルタントは、中立的な立場から各関係者とのコミュニケーションを丁寧に行い、潜在的な対立や誤解を解消しながら、全員が納得できる解決策へと導くための調整役として機能します。

経営資源の最適化につながる

事業承継コンサルタントは、企業の現状分析を通じて、強みや弱み、潜在的な成長可能性を明らかにします。
その上で、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)の現状を把握し、事業承継後の事業価値最大化や持続的な成長に向けた最適な活用方法を提案します。
例えば、財務体質の改善、不要資産の整理、組織体制の見直し、新たな事業展開やM&A戦略の立案などを通じて、限られた経営資源を効果的に配分し、企業価値向上と円滑な事業承継を実現するための具体的な道筋を示してくれます。

信頼できる事業承継コンサルタントを見極めるには?

同業種同規模での豊富な実績があるか

事業承継の課題は、企業の業種や規模、地域、経営者の状況によって千差万別です。
自社と同じような業種や規模の企業に対して、過去にどのような事業承継案件を手がけ、どのような成果を上げてきたのか、具体的な実績を確認することは極めて重要です。
同業種・同規模での成功事例やノウハウを持つコンサルタントであれば、自社の状況を深く理解し、より的確で効果的なアドバイスやソリューションを提供してくれる可能性が高まります。

専門資格や経験経歴が豊富か

事業承継は、法律、税務、財務、経営戦略など、幅広い専門知識が求められる複雑なプロセスです。
中小企業診断士、税理士、弁護士、公認会計士といった公的な専門資格を有しているか、また、M&Aアドバイザーや事業再生コンサルタントとしての実務経験が豊富であるかといった点は、コンサルタントの専門性や問題解決能力を判断する上で重要な指標となります。
資格や経歴は、そのコンサルタントが一定水準以上の知識と経験を有していることの裏付けとなります。

担当者との相性やコミュニケーションが取れるか

事業承継のプロジェクトは、多くの場合、数ヶ月から数年という長期にわたるため、コンサルタントとの良好な信頼関係の構築が成功の鍵となります。
担当者との相性やコミュニケーションの円滑さは、プロジェクトの進行に大きく影響します。
初回相談の際のヒアリング能力、提案内容の説明の分かりやすさ、質問に対する丁寧な回答、レスポンスの速さなどを通じて、自社の状況や想いを真摯に受け止め、信頼して任せられる担当者かどうかを見極めることが大切です。

コンサルタントの費用と提供サービスは?

主な費用体系と相場を理解する

事業承継コンサルタントに依頼する際の費用体系は、主に「成功報酬型」「時間単価型」「月額固定型」のいずれか、またはこれらの組み合わせとなることが一般的です。
成功報酬型は、承継が完了した際に一定割合の報酬が発生しますが、成果に対するコミットメントが高い反面、総額が高額になる傾向があります。
時間単価型は、作業時間に応じて課金され、透明性が高いものの、進行によっては費用が膨らむ可能性があります。
月額固定型は、予算管理がしやすいというメリットがあります。
各体系のメリット・デメリットを理解し、自社の予算やプロジェクトの進捗に合わせて最適なものを選ぶことが重要であり、事前に複数のコンサルタントから見積もりを取得し、相場感を把握しておくことをお勧めします。

事業承継計画策定や株価算定のサポート内容は?

事業承継コンサルタントは、企業の現状分析から始まり、具体的な事業承継計画の策定を支援します。
これには、経営戦略、後継者育成計画、組織再編、財務戦略、そして円滑な株式移転や贈与・相続対策などが含まれます。
特に、株式の評価額(株価算定)は、円滑な株式移転や相続税・贈与税の計算に不可欠であり、税法上の評価方法や専門的な知識に基づいた算定が求められます。
コンサルタントは、これらの複雑なプロセスにおいて、専門的な知識と経験をもって、公正かつ適切な計画策定や算定をサポートします。

自社の状況に合わせた柔軟なサービス提供が可能か

事業承継の課題は、企業ごとに固有のものです。
そのため、画一的なサービスを提供するのではなく、自社の経営状況、規模、業種、抱える課題、そして経営者の意向や将来ビジョンを丁寧にヒアリングした上で、オーダーメイドのソリューションを提案してくれるコンサルタントを選ぶことが重要です。
例えば、特定の分野(財務改善のみ、M&A支援のみなど)に特化したサービスを段階的に利用したい場合や、専門家(税理士、弁護士など)との連携をスムーズに行える体制があるかなど、自社のニーズに柔軟に対応できるかを確認しましょう。

事業承継コンサルタントの選び方とは?

提案内容が自社の課題解決に合致するか確認する

コンサルタントを選定する上で最も重要なのは、提示される提案内容が、自社の抱える具体的な課題の解決にどれだけ貢献し、将来の成長に繋がるものであるかを、論理的かつ具体的に評価することです。
コンサルタントは、専門的な知識や経験に基づいて様々な解決策を提示しますが、それが自社の現状やリソース、事業特性に照らして現実的であり、実行可能であるかを見極める必要があります。
机上の空論ではなく、現場の状況を踏まえた、実効性のある提案をしてくれるかどうかが判断の鍵となります。

契約内容や進行プロセスを明確にする

事業承継コンサルティングは、その性質上、長期にわたるプロジェクトとなることが少なくありません。
そのため、契約の初期段階で、支援の範囲、具体的な目標設定、プロジェクトの期間、報酬体系、支払い条件、成果物の内容、守秘義務、そして万が一の場合の契約解除条件などを、書面にて詳細かつ明確に確認しておくことが不可欠です。
透明性のある契約内容と、プロジェクトの進行プロセスに関する十分な説明を受けることで、コンサルタントとの間で誤解や認識の齟齬が生じることを防ぎ、双方にとって信頼できる協力関係を築くことができます。

まとめ

事業承継は、企業の永続的な発展と経営者の想いを次世代へ繋ぐための重要なプロセスであり、その道のりは複雑で専門的な知識を要します。
事業承継コンサルタントは、客観的な視点、専門知識、関係者間の調整能力を提供し、経営資源の最適化を通じて円滑な承継を支援する強力なパートナーとなり得ます。
信頼できるコンサルタントを見極めるためには、同業種・同規模での実績、担当者の専門性や経験、そして何よりも担当者との相性やコミュニケーションが重要です。
また、費用体系や提供されるサービス内容を事前に十分に理解し、自社の課題解決に合致する提案か、契約内容や進行プロセスが明確であるかを確認した上で、慎重に選定を進めることが、事業承継成功への確かな一歩となるでしょう。

CONTACT

税務、事業承継、ご融資など、会計については、
こちらからお問い合わせください。

お電話・メールフォームにてお問い合わせを受け付けております。

メール