働き方改革関連法
-2019年4月から管理者の労働時間の把握が義務化-
働き方改革関連法によって、2019年4月1日より規模を問わずすべての会社でパート、アルバイトを含むすべての従業員に強制的に有給休暇を取らせなければいけなくなりますよね。
年10日以上の有給がある人には有給休暇として5日間強制消化しなければいけなくなります。それをやらない場合は、有給休暇取得5日未満の従業員1人につき30万円以下の罰金となるとのこと、とても大きいですよね。
有給休暇の取得について
有給休暇の取得について就業規則に記載していないと、これも罰金の対象となるとのことです。就業規則も新しく改定していかないといけないということですよね。ますます事業主側は管理が大変になると思います。そもそも有給の管理自体も本当に大変になります。
有給付与については従業員に一斉付与している場合はまだいいのですが、入社日ベースで付与している場合には有給管理する期間が人によって変わってくるので、誰がどの時点で何日付与し、この期間に最低何日強制消化して、などと計算していくのは考えただけでも一苦労です。
有給休暇の管理もできる給与システム『PX2』
そこでうちのお客様が使っているTKCのシステムのPX2という、給与システムをご紹介したいと思います。このシステム、すごいんです!
まず、年次有給休暇の付与、繰り越し処理が、従業員ごとにもできますし、給与体系ごとにも設定できますが、それぞれ「基準月に一斉に」というやり方と「個々人の入社日ベースで付与」というのが選択できます。
設定もカスタマイズして自由に作れるのですがこれを最初に設定しておけば、いちいち何月に誰が何日付与するなどと計算する必要はなく、その時点で入社日から何年何か月経っているかを計算し、自動で付与および繰越処理してくれるのです。なんと素晴らしい!と私は思ってしまいました。
それまではY給与を使っていたのですが、そんな機能はなく、自分でエクセル管理し、毎月計算して付与させていたので、画期的だと思いました。エクセル等のマンパワーで管理している場合はこれから大変になりますね。
「年次有給休暇管理簿」で一括管理!
また、この度の労働基準法改正に伴い、PX2もバージョンアップし、年次有給休暇を与えたときは、時季(年次有給休暇を取得した日)、およびその日数、時間を入力でき、それを労働者ごとに明らかにした「年次有給休暇管理簿」を作成できるようになるそうです。
この「年次有給休暇管理簿」は、有給休暇を与えた期間中、および当該機関満了後3年間保存しなければならないこととされています。今後、この管理簿をどの事業所も作成していかなければならないのは大変ですよね。
こう見ていくと、今後有給の管理はとても複雑になってきて、システムで管理しないとなかなか難しくなってくると思います。 AI,IT化の時代の流れについていかないと、事務処理も難しい時代になってくるのかもしれませんね。
下記付与日数をご参考にしてください。
パート、アルバイトは?
パート、アルバイトの方は所定労働日数もしくは年間で計算しての日数により、また勤続期間を加味して付与日数を決めます。まさしくシステムがないとつらいですよね。
有給休暇の管理・給与管理・会計までトータルサポート
私どもの事務所では、会計と同時に給与計算のソフトも導入し、こういった細かいところもご支援さしあげていきたいと思っています。もし現在困っている、もしくは今後大変になってくるだろうと思慮なさっている方は、当事務所に御相談ください。
千葉かつこ税理士事務所
千葉
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